ウールが生まれる土地

Kvadrat のテキスタイルの多くは羊毛を使用して作られています。羊毛の生産は Kvadrat のサステイナブルな取り組みにおいて極めて重要な役割を果たしています。


天然で耐久性に優れ、リサイクル可能な羊毛は優れた素材です。Kvadrat はこれらの特性を最大限に活用するため、羊毛の供給元であるオーストラリア南部やニュージーランドの牧羊業者、そして生産プロセスにまで至る、羊毛がテキスタイルへ生まれ変わる遥か前の段階から関心を注いでいます。


牧羊はオーストラリアやニュージーランドでは経済的・文化的に生活の重要な部分を占めています。農業にはあまり適さない乾燥した気候と痩せた土地は羊を育てるにはぴったりの場所であることが分かり、19世紀には牧羊を中心とした文化が築かれ、以来、Kvadrat 等の企業へ羊毛を輸出してきました。現在、オーストラリアでは羊と人間の割合は6:1。そしてニュージーランドでは141万4,000人を超す人が農業や林業に従事しています。Kvadrat がこの2つの国から羊毛を調達するのには2つの理由があります。まず、サステイナブルな牧羊に取り組んでいることと、伝統的な技術を生かした効率的な生産方法を開発していること。もうひとつは、高品質の羊毛を安定的に生産している点です。

Kvadrat は食肉用・毛用の両方の目的で育てられた交雑種(メリノ、ボーダーレスター、ドーセット)から収穫した羊毛を使用しています。Kvadrat が求めるのは丈夫で弾力性があり、ソフトでありながら適度な硬さもある羊毛です。これらの農場で飼育される羊は丈夫で良質な羊毛に覆われています。毛は粗めで長さもちょうどよく、Kvadrat 製品に必要な適度な太さを備えています。

羊の毛刈りは年一回行われます。羊たちを牧場の中へと集めて一頭あたり4kgほどある毛を刈るこの作業は牧場がさかんなこの地域でお馴染みの労働集約的なプロセスです。この土地の人々は何世代にもわたり同じ方法で羊を育て、毛を刈ってきました。現在も牧羊犬(ケルピー)を使って群れを移動させ、熟練の毛刈り人が牧場から牧場へと渡り歩き、骨の折れる作業を請け負います。羊の数により最高1週間を要する毛刈りのプロセスが終了する頃には、さっぱりと毛を刈り取られた羊の群れと、疲れ切った労働者たちの隣りに、グレーディングを待つ貴重な羊毛の山が出来上がります。

最終製品の品質には気候と地形が重要な役割を果たします。理想的な量の雨と日光は羊の牧草に最適なコンディションを生み出し、それがより強く、太く、毛足の長い、極めて上質の羊毛をもたらしてくれます。テキスタイル産業は自然の地形を頼りにする産業です:オーストラリアとニュージーランドの一貫した環境が牧羊の発展を可能にし、磨き抜かれた技術が代々受け継がれてきました。

繊維の直径、縮れ(クリンプ)、生産量、色、強度に応じて価値を決定するグレーディングの後、羊毛はベールにまとめられ、地元の羊毛競売にかけられます。ベールにはそれぞれバーコードが付けられます。これにより、サプライチェーン内で羊毛の生産酪農場への追跡が可能です。

最後に、羊毛は「精錬工程」で洗浄後、出荷されます。汚れを落とし、粗さが消えた、この素晴らしい原材料はこうして糸という繊維製品へとさらに一歩近づきます。

しかし、Kvadrat と羊毛の旅はここが終着点ではありません。Kvadrat は工場やメーカーとのやり取りに非常に多くの労力を費やします。この段階で、原材料は製品へと姿を変えます。次に、伝統を色濃く残すヨークシャー州の工場 Wooltex について紹介します。


* Kvadrat のすべてのウールはオーストラリアとニュージーランドから調達しています。ただし、Molley テキスタイルに使用しているウールはノルウェー産です。

Kvadratのサプライヤー、Wooltexについて詳しく読む