Lion Dance Costume | Chen Chen & Kai Williams

これまでずっとテキスタイルを作品に取り入れてきましたが、本来の用途で使用することはありませんでした。過去のプロジェクトでは、ポリウレタンフォームの膨張を制限するためのバッグや、樹脂を充填することで強度を増し、のこぎりで切断できるようにしたバッグなどにテキスタイルを取り入れてきました。今回のプロジェクトでも同様の発想で、ファイバーグラスの代わりに Canvas を使用し、テキスタイルをエポキシ樹脂で固めることでボートを作ることを試みました。

しかし、構造的には問題なかったものの、美的には失敗でした。エポキシ樹脂を染み込ませたところ、テキスタイルの豊かで美しい色彩が濁り、面白さが失われたのです。テキスタイルをカットしたときに現れる端のほつれとは著しく対照的で、ほころんだ端から露わになった糸には魅力的な強さがありました。

端のほつれは中国の獅子舞や衣装に見られる装飾的なフリンジを想わせ、テキスタイルが動きくパフォーマンスを制作するというアイディアが浮かびました。

企業のJulia Crockett & Group と作曲家の Zane Morris と協力して、コスチュームのイメージと伝統的な獅子舞の概念を基にしたオリジナルのパフォーマンス作品を制作しました。

Chen Chen & Kai Williams はニューヨークを拠点としたデザインスタジオで、家具、製品、インテリア、マルチマテリアルを手がけています。デザインスタジオは、2011年にプラット・インスティテュート出身の Chen Chen (中国、1985年) と Kai Williams (米国、1984年) が実験的なスタジオとして設立しました。

Chen ChenとKai Williams は商業的かつコレクティブルなデザインマーケットで活躍しています。本物の果物から取った型で作られた Stone Fruit プランター、実用的な Third Eye Vessels、ユニークな Resin Benches、そびえたつ Warp Core フロアライトなど、二人が手がける作品からは新しい形のデザインシンキングを感じ取ることができます。

これまで Études Studio、Baggu、Mission Chinese 等に作品を提供してきたほか、ニューヨークのュージアム・オブ・アーツ・アンド・デザイン、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で作品を発表してきました。さらに、Tai Ping Carpets、Areaware、Good Thing のプロダクトデザインも手がけています。

chen-williams.com