Pigeon Service | Christien Meindertsma

2014年にベルギー、コルトレイクにあるTexture Flax Museumに常設展示するリネン製の鳩のオブジェをデザインしたのがこの作品の原点です。第一次世界大戦中の諜報活動に使われ、現在同博物館として使用されている建物で捕獲・飼育された伝書鳩をテーマにしています。それぞれの鳩にはフラックスシードを詰め、ベルギーリネンで覆いました。当初、ブルーシャンブレーに似たテキスタイルで鳩を制作し、同素材でさまざまな風合いの色の鳩を制作しようと考えたものの、イメージ通りのテキスタイルに巡り会えませんでした。

今回Canvasのカラーサンプルを受け取り、鳩のオブジェを試作したところ、模様とテキスタイルの相性が非常に良かったためCanvasを使用して鳩を制作することにしました。詰め物はフラックスシードのみを使用しているため、フォルムはテキスタイルの強度とわずかな伸縮性によって形作られます。Pigeon Serviceは、Canvasの全カラーを使用し、小さな作品ではありますがテキスタイルの魅力が際立ちます。複数の鳩のオブジェのなかには、群れから逸れたり、他の場所に座っている鳩もいます。

それぞれの鳩は尾の辺りにクルクルと巻いた小さな紙が取り付けられているため、実際にメッセンジャーとして使用することもできます。

Christien Meindertsma(オランダ、1980年) 2003年アイントホーフェン・デザイン・アカデミーを卒業。製品や原材料の背景にあるストーリーに焦点を当て、新たな解釈を探求してます。これまでにニューヨーク近代博物館、クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館(アメリカ、ニューヨーク)、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館とデザイン・ミュージアム(イギリス、ロンドン)で作品を展示してきました。2016年には作品「Flax Chair」で2つの Dutch Design Awards を受賞したほか、書籍「Pig 05049」 は2008年にオランダデザインアワードに、2009年にはインデックスアワードに輝きました。

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